酉の市は、11月の酉の日(十二支)に、浅草の酉の寺をはじめ関東各地で行われる、開運招福・商売繁盛を願う祭りです。
江戸時代から続く年中行事で、「春を待つ 事のはじめや 酉の市」と芭蕉の弟子其角が詠んだように、正月を迎える最初の祭りとされていました。当時“酉の町”“酉の祭”(とりのまち) ともいわれ、11月の最初に巡ってくる酉の日(一の酉)が一般的に重んじられたようです。
酉の日の祭日が12日おきに巡ってくるため、祭りが2回の年と3回の年があり、現在でも「三の酉」まである年は、火事が多いとされています。
2022年は三の酉までありますので、火の始末には用心しましょう。
私の住む大森の町もとても賑わっていました。酉の市の一番の名物が、縁起物の熊手!!熊手を初めて購入するときは、小さいサイズからというルールがあるそうです。最初に大きな熊手を買い、次の年に小さい熊手にすると「福徳が下がる」というのが理由のようです。購入する際は、値切れば値切るほど縁起が良いとされ、価格を聞いたらとにかく値切るそうです。数回値切って購入を決めるようですが、支払いの時は値切る前の金額を渡すそうです。値切った金額は、お店の人にご祝儀として渡す粋な買い方とのこと・・・なるほど(笑)
お祭りは日本人の生活に密着し、古くからの文化を色濃く残します。お祭りの中には旅行客が参加できるものも多く、地域の人々と同じ体験を共有することが可能です。今年は後、11月16日、28日とあります。昔からの歴史を感じながら楽しむのもありですね。